環境の基準 ~騒音編~

環境基準を説明している女性の画像

今回は「騒音の環境基準」について、説明をします。「騒音の環境基準とは?」「環境基準に違反すると?」「環境基準の使い道」「環境基準」と「騒音の法律・条例」の違い。騒音で悩む人は、環境基準ではなく、騒音の法律や条例で規制されていないか?確認するのが先です。

騒音の環境基準を簡単に説明

地域の類型 基準値
昼間 夜間
AA 50デシベル以下 40デシベル以下
A及びB 55デシベル以下 45デシベル以下
60デシベル以下 50デシベル以下

図A-1

騒音の環境基準とは?

環境基準は「騒音の法律・条例」とは別の環境基準になります。

環境基準は、大気の汚染・水質の汚濁・土壌の汚染・騒音があります。騒音の環境基準は、その一つです。

図A-1を見たことはありますか?

騒音の環境基準の基準値です。しかし、図は他にもあり、自分に適用される図を見つけないといけません。

図の解説は、下の方に書きました。

環境基準に違反すると?

環境基準の違反を指摘している画像

違反していても問題ありません。

環境基準は、行政の目標数値です。ただのガイドラインです。騒音主に対して作られた基準ではありません。

警察や騒音窓口で「環境基準を超えているぞ!」と言っても、無駄になるでしょう。

環境基準の使い道

環境基準は民事裁判しないと使えない。画像

騒音で民事裁判する時に使えます

正し裁判官は、環境基準だけを見ているわけではありません。判断する場合「受忍限度論」を採用するケースが圧倒的です。裁判官は環境基準を採用するとはかぎりません。騒音主が工場であれば、騒音規制法の基準値が採用される確率が高いでしょう。

受忍限度について

環境基準は、判断する材料の一つにすぎません。しかし、環境基準を超えているのは「大きな判断材料」になるでしょう。

騒音の法律・条例を先に探そう

環境基準を探すのは後、騒音の法律と条例を先に探せと言っている画像

環境基準を調べても意味がないでしょう

法律・条例違反・・騒音窓口の職員さんが、助けてくれる

環境基準に違反・・基本的に助けてくれない

騒音で悩んでいるならば、法律・条例を先に探すべきです!違反していれば「騒音担当の職員さんが、あなたに変わり対応してくれます。」

環境基準に違反しても、職員さんは助けてくれません。

先に探すのは、騒音の法律か条例です。

環境基準を簡単にまとめると

環境基準を説明しようとしている女性

環境基準は行政上の政策目標です

望ましい基準となっています。ガイドラインです。

あなたの騒音に対して、決められた基準ではありません。

あなたの騒音を規制しているのは、法律・条例です。

騒音で困っているならば、法律・条例に違反していないか?を先に調べましょう。

しかし、民事裁判の時には「この基準が使われるケースがあるので、裁判をするなら関係してくるでしょう!」

環境基準について詳しく解説

環境基準を詳しく調べようとしている画像

環境基本法により、騒音について「基準」を作りなさい。そして、基準が作られました。

これが環境基準です。間違えないでほしいのが、「日本国民用に作られた基準ではありません

どうゆうことか?

環境基準は、「維持されることが望ましい基準」であり「行政上の政策目標」である。と書いてあります。

 環境基準は、「維持されることが望ましい基準」であり、行政上の政策目標である。これは、人の健康等を維持するための最低限度としてではなく、より積極的に維持されることが望ましい目標として、その確保を図っていこうとするものである。

環境省:環境基準について

騒音の環境基準は、3種類

一般的な騒音

1.148.1_1.148.1.png

環境基準:騒音に係る環境基準について(一般的な騒音の環境基準)

航空機の騒音

1.151.2_1.151.2.png

環境基準:航空機騒音に係る環境基準について

3種類、基準はバラバラです

騒音の環境基準は3種類あると説明している画像

このページの一番上「図A-1」は「一般的な騒音の環境基準です。」

ほとんどの人は、一般的な騒音の環境基準を見ることになると思いますが、めんどくさいことに一般的な騒音の環境基準はさらに三個に分かれています。(騒音に係る環境基準)

一般的な騒音(騒音に係る環境基準)の環境基準を詳しく見てみよう

一般の騒音の基準は3つあり、あなたはどれの基準か?

いいですか?騒音の環境基準の基準は三種類あり、一般的な騒音の基準も三種類に分かれています。

一般的な騒音について解説をしていきます。

3種類のうち、あなたはどれに当てはまるのだろうか?家の前の道路によって変わります

A・B・Cは後で解説します。

一個目の基準

地域の類型 基準値
昼間 夜間
50デシベル以下 40デシベル以下
55デシベル以下 45デシベル以下
60デシベル以下 50デシベル以下

図A-1

一般的な住宅街に住んでいればこの図A-1が「あなたの基準値」となります。

これが一個目です。

二個目の基準

地域の区分 基準値
昼間 夜間
a地域のうち2車線以上の車線を有する道路に面する地域 60デシベル以下 55デシベル以下
b地域のうち2車線以上の車線を有する道路に面する地域及び
c地域のうち車線を有する道路に面する地域
65デシベル以下 60デシベル以下

図A-2

お住まいが、2車線以上の道路に面していた場合は図A-2

二個目です。

車線とは、1縦列の自動車が安全かつ円滑に走行するために必要な一定の幅員を有する帯状の車道部分をいう。
この場合において、幹線交通を担う道路に近接する空間については、上表にかかわらず、特例として次表の基準値の欄に掲げるとおりとする。

三個目の基準

基準値
昼間 夜間
70デシベル以下 65デシベル以下
備考
個別の住居等において騒音の影響を受けやすい面の窓を主として閉めた生活が営まれていると認められるときは、屋内へ透過する騒音に係る基準(昼間にあっては45デシベル以下、夜間にあっては40デシベル以下)によることができる。

図A-3

国道・高速道路などの近くに住んでいる人は、図A-3

三個目です。

正式には、次のように書いてある。

幹線交通を担う道路に近接する空間については、上表にかかわらず、特例として次表の基準値の欄に掲げるとおりとする。

空間となっており、あなたの家が道路に面していなくても、近くに住んでいれば図A-3になる。

何メートル離れていればいいのか?

環境省のHPで見つけられなかった。しかし、あなたの住んでいる都道府県・市のHPを見ると書いてあるので確認して下さい。

大体、幹線道路から20m離れていれば問題ないらしい・・です。

170cmの私が実際に20mを歩くと・・。32歩でたどり着きました。参考にして下さい。普通に歩きました。

正解は、都道府県・市のHPに書いてあります。

環境省:環境基準について

環境基準のABCを調べよう

環境基準のA.B.Cの調べ方についての画像

A.B.Cを決める人がいます

A・B・Cを決めるのは、あなたの住んでいる都道府県知事か市長が決めます

各類型を当てはめる地域は、都道府県知事(市の区域内の地域については、市長。)が指定する。

各類型とは、ABCのことです。

ABCを調べるには、二つの資料が必要です。

  1. あなたの住んでいる都道府県or市のホームページ
  2. あなたの住んでいる「用途地域」

1あなたの住んでいる都道府県か市のホームページについて

図A-5 東京都中野区:一般地域編(環境基準)

地域類型 該当地域 (現在中野区内に存在しない地域を含む) 昼(6時から22時) 夜(22時から翌朝6時)

都市計画法第9条第1項から第4項までに定められた

第1種低層住居専用地域
第2種低層住居専用地域
第1種中高層住居専用地域
第2種中高層住居専用地域
並びにこれらに接する地先及び水面

55デシベル以下 45デシベル以下

都市計画法第9条第5項から第7項までに定められた

第1種住居地域・第2種住居地域・準住居地域・及び都市計画法第8条第1項の規定により用途地域の定められていない地域・並びにこれらに接する地先及び水面

55デシベル以下 45デシベル以下

都市計画法第9条第8項から第11項までに定められた

近隣商業地域・商業地域・準工業地域・及び工業地域・並びにこれらに接する地先及び水面

60デシベル以下 55デシベル以下

「お住まいの都道府県or市 環境基準 騒音」で検索して下さい

わからない人は都道府県に電話をして聞きましょう。

東京都:中野区で検索し、一般的な騒音の環境基準は図A-5になります。

東京都中野区に住んでいる人は図A-5が基準となります。2車線以上の道路に面している人、又は近くに高速道路がある人は、違う基準になります。

*例外もあるので、要確認です。

2あなたの住んでいる「用途地域」について

用途地域が調べ方の画像

図A-5の青文字で書かれている部分が用途地域です。

用途地域については、こちらを見て下さい。

用途地域は、騒音の法律・条例を調べる時に必須となります。調べておいて損はしません。

「環境基準」と「騒音の法律・条例」の違い

環境基準を結局理解できていない男性。疑問に思っている画像

③「環境基準」と「騒音の法律・条例」の違い。

「騒音の法律・条例」は、法律違反・条例違反になります。

「環境基準」はガイドライン違反になります。

あなたは、騒音に悩んでいて「騒音の窓口」に相談します。

騒音の法律・条例・・・違反していると「騒音担当の人があなたに変わり法律・条例違反しないように対応してくれます。」

騒音の環境基準・・・基準を超えていても「騒音担当の人は対応してくれません。」

騒音の法律・条例・環境基準は、それぞれ基準が違います。